ServiceNowのダッシュボードの作り方をハンズオンを通じて確認します。ダッシュボードの作成から編集、設定、運用までを、手順説明とサンプル画像によるハンズオンで進めていきます。ハンズオン完了後、ユーザーに要望にあわせたダッシュボードを作成できるようになります。
概要
ServiceNowのダッシュボードについて、ダッシュボードの作成からレポートの追加、編集などをハンズオンを通じて確認します。ハンズオンを完了すると、以下のイメージ画像のようなServiceNowのダッシュボードを作成します。
■ハンズオンでできるようになること
- 作成した複数のレポートをダッシュボード上で視覚化できるようになる。
- ダッシュボードを限定したユーザーやグループだけに共有できるようになる。
- ダッシュボードを即座に表示できるようになる。
仕様
インスタンスは、ServiceNow Developer Programで取得した無償の開発インスタンスを使っています。日本語化プラグインを有効化しており、バージョンはTokyoにしています。ロールは、System Administratorです。
追加するレポートは、ServiceNow Developer Programでデフォルトで設定されているものを活用します。事前にレポートの作成は不要です。
要件
事前に作成されたレポートを活用し、ダッシュボードの作成、レポートの追加や構成変更を行います。以下、要件にあわせた内容で、ダッシュボードを作成していきます。
ハンズオン完了時にできるダッシュボードは、概要にあるイメージ画像を参考にしてください。
- ダッシュボードの名前は、”実習トレーニング①”。
- 追加するレポートのウィジェットは、”Report”の”Incident”。
- ウィジェットを以下のように配置。
- 1行目: Open Incidents/ Incidents not updated for 7 days/ Overdue Incidents
- 2行目: Incidents by Priority and State/ Incident per week/ Incidents Closed per Week
- 3行目: PA.Source: Open incidents – List
- ダッシュボードの背景色は、”緑色(#008000)”。
- 共有権限は、ロールの”admin”。
- 共有内容は、”編集可能”。
- ダッシュボードを作成後、お気に入りに登録。
手順
- ダッシュボードの作成
- ServiceNowのランディングページから、[すべて]をクリックし、アプリケーションナビゲーターに移動。
- [セルフサービス]→[ダッシュボード]で移動し、ダッシュボードの一覧表示の画面に移動。
- [ダッシュボードを作成]ボタンをクリックし、ダッシュボードのレコードを作成。
- “名前”を入力後、[送信]をクリック。“名前”を”実習トレーニング①”と入力。
- ①ダッシュボードの作成が完了です。
- レポートの追加
- ⊕アイコンの”ウィジェットを追加”をクリック。
- “ウィジェットを追加”パネルで、[ウィジェットカテゴリー]を”Reports”を選択。
- つぎに、[フィルター]で”incident”と入力。
- 各レポートを選択し、追加。(1)Incident per week, (2)Incidents by Priority and State, (3)Incidents not updated for 7 days, (4)Open Incidents, (5)Overdue Incidents, (6)Incidents Closed per Week,(7)PA.Source: Open incidents – Listを選択。
- [追加]ボタンをクリックして、”Incident per week”レポートのウィジェットがダッシュボードに追加。
- つぎに、残りのレポートも同様の操作でダッシュボードに追加。
- ②レポートの追加が完了です。以下のようなサンプル画像のダッシュボードができがあります。
- レポートの構成
- [構成]ボタンをクリック。
- ダッシュボードの背景色を変更。“緑色”(#008000)に設定。
- レイアウトを変更。3行×3列のレイアウトを選択。
- ウィジェットの位置を手動で調整。左上から右に順に、(1)Open Incidents, (2)Incidents not updated for 7 days, (3) Overdue Incidents, (4)Incidents by Priority and State, (5)Incident per week, (6)Incidents Closed per Week, (7)PA.Source: Open incidents – Listでウィジェットを配置変更。
- さいごに、ウィジェットのサイズを変更。PA.Source: Open incidents – Listのウィジェットを横画面に最大表示。
- ③レポートの構成が完了です。以下のようなサンプル画像のダッシュボードになります。
- ダッシュボードの共有
- [共有]ボタンをクリック。
- [グループ、ユーザ、およびロールを追加]ボタンをクリック。
- [受信者を追加]で、ダッシュボードの共有者を選択。“admin”を受信者に追加。
- 権限を設定。[受信者]で”表示可能”を選択。
- さいごに、[共有]ボタンをクリック。
- ④ダッシュボードの共有が完了です。
- ダッシュボードの運用操作
- [コンテキストメニュー]ボタンをクリック。
- “お気に入りの作成”をクリック。
- 実習①トレーニングのダッシュボードがお気に入りに登録が完了です。
おめでとうございます。ダッシュボードの作成から運用までの全ステップを完了です。
さいごに、[セルフサービス]→[ダッシュボード]で、ダッシュボードの一覧表示の画面に移動して、作成したダッシュボード”実習トレーニング①”のパネルが表示されていることを確認してみてください。パネルからダッシュボード名、所有者やダッシュボードの構成などを確認できます。
ServiceNowのダッシュボードの一覧表示では、各パネル内で所有者だけでなく、追加しているウィジェットの内容を確認できるのが便利ですね。ダッシュボードを表示しなくても、ダッシュボードの内容を直感的に確認できるのはいいですね。
さらに使いやすくするために【お気に入りの作成】
ServiceNowのお気に入りでは、お気に入りの名前、アイコンや色を自由に変更できます。ダッシュボードを使うユーザーが分かりやすい名前や色に変更することで、ダッシュボードへのアクセシビリティを高めてみましょう。
以上、”[ServiceNow]ハンズオンで習得!ダッシュボードの作成と編集(トレーニング)”となります。