[ServiceNow]デルタ試験合格に向けた試験準備ポイント【Vancouverバージョン】

VancouverリリースのServiceNow認定資格、CSA/CAD/CISなどのデルタ試験実施のお知らせが、2023年11月にリリースされています。デルタ試験の問題数や問題形式だけでなく、試験準備としてのおススメ資料も紹介されています。今後、ServiceNowのデルタ試験を受験される方は、デルタ試験のスタディガイドを一度目を通してみてはいかがでしょうか。

対象となる資格

メインライン資格、マイクロ資格を含むすべての資格が、今回のデルタ試験の対象となります。

2023年11月、Vancouverリリースリリース開始に伴うデルタ試験になります。指定された期間内にデルタ試験に合格しないと、保有資格が失効します。ServieNow認定資格を維持するために、デルタ試験をパスする必要があります。

試験期間

デルタ試験のリリースから 90 日以内に合格する必要があります。Vancouverリリースでは、デルタ試験を2023年11月3 日から 2024年2月13日の期間で受験できます。

試験構成

Vancouverリリースのデルタ試験について、問題数や問題形式などは、以下のようになっています。テストセンター受験もしくは監視ありのオンライン試験によるCSAやCADなどのメインライン試験と異なり、デルタ試験は監視がなく、オンライン上で完結します。

前回のデルタ試験(Tokyoリリース)と、今回のデルタ試験(Vancouverリリース)について、メインライン資格におけるデルタ試験の試験概要を比較してみます。

●メインライン資格のデルタ試験概要

項目Vancouverバージョン
(2023年11月16日~2024年2月13日)
Toyoバージョン
(2023年10月で実施終了)
試験時間60分以内60分以内
問題数20問以下10問以下
試験形式多肢選択(正答は1つ)/複数選択方式多肢選択(正答は1つ)/複数選択方式
試験方法監督試験監督官なしのオンライン受験監督監督官なしのオンライン受験

Vancouverバージョンのデルタ試験では、前回よりも出題される問題数が10問から20問以下と増えています。

メインライン資格のデルタ試験で不合格になった場合、24 時間の待機期間を経てから再受験できます。デルタ試験の合格に必要な合格点や合格率などは公表されていません。

出題分野

デルタ試験の出題範囲は、 最新のリリースノートと ServiceNowリリースドキュメントに準拠しています。ServiceNowのリリースノート(Utah版とVancouver版)を中心に確認して、試験の準備をします。

おすすめ!デルタ試験スタディガイド

ServiceNow公式サイト、Now Learningで、メインライン資格ごとにデルタ試験のスタディガイドが公表されています。最新リリースノートともに、スタディガイドの必読が、デルタ試験合格に向けた対策となります。

参考に、CSA資格のデルタ試験スタディガイドをご紹介します。

ServiceNow Certified System Administrator デルタ試験スタディガイド

No.内容(CSA:デルタ試験スタディガイドコンテンツ)
1インスタンスのセキュリティ
管理者は、インスタンスのセキュリティを維持および強化するためのスキルと知識を持っています。組織のインスタンスを保護することに役立つ簡単な方法の 1 つは、ユーザーまたは統合アクティビティに関係なく、セッションタイムアウトを強制することです。インスタンスは非アクティブな期間が続くと期限切れになりますが、非アクティブな期間が続いた後にユーザーセッションをタイムアウトにするタイミングを指定できるようになりました (glide.ui.session_timeout)。システムプロパティ glide.ui.active.session.life_span は、認証されたユーザーセッションの最大セッション時間を設定します。インスタンス内のゲストに対してこれらの設定を変更することもできます。
2サービスカタログ
サービスカタログは、組織が提供するサービスと製品を提供します。これらのカタログアイテムがどのように分類されるかは、ユースケースによって異なります。システム管理者は、Catalog Builder アプリケーションにアクセスするか、(クラシック) プラットフォームビューの使用中にサービスカタログに移動することによって、カタログアイテムを管理および保守できます。Vancouver 以降、[Edit in advanced view (詳細ビューで編集)] ボタンを使用して、Catalog Builder からプラットフォームビューに戻ることができます。ここでは、プラットフォームビューに戻る前に、高度な機能を操作したり、カタログアイテムを更新したりすることもできます。Catalog Builder を使用しているときにカタログアイテムまたはレコードプロデューサーのトピックと分類を構成し、Employee Center で検出可能にします。
3Flow Designer
デフォルトでアクティブ化される ServiceNow Platform 機能が多数あります。そのうちの 1 つは Flow Designer です。Flow Designer を使用すると、ユーザーはプロセスを自動化し、使いやすい環境で作業を改善できます。さらにシンプルにするために、AI を使用して一連の推奨事項からコンポーネントを選択することでフローを作成できます。Now Assist を使用すると、システムは、フローおよび前にリストされたフローコンポーネント名に応じた推奨事項を生成します。ダイアグラムビューを選択して、フローパスのビューにアクセスし、ユーザーがサブフローを追加および構成することもできます。ServiceNow Store からフロー図をインストールできます。
4通知
プラットフォームでメール通知を構成する場合は、メールをいつ送信するか、誰が通知を受信するか、およびその内容を検討します。同じメール通知を複数回作成する必要がある場合は、メールクライアントテンプレートの作成を検討してください。フォームテンプレートと同様に、メールクライアントテンプレートも作成できます。メールクライアントテンプレートに関連付けられている特定のロールがあります。重要な 3 つのロールは、1) email_composer (このロールを持つユーザーはメールクライアントテンプレートを読み取ることができます)、2) email_client_template 書き込み、3) email_client_admin です。メールクライアントテンプレートを作成するには、管理者のロールが必要です。メールクライアントテンプレート内には、メールに返信または転送するときに添付ファイルを含めることもできます。 [Include attachment from email (メールの添付ファイルを含める)] リンクを選択するだけで完了です。 
5プラットフォーム
ServiceNow Admin Center にアクセスして、プラットフォームの機能にアクセスし、新規および既存のアプリケーションを探索し、すべてのビジネスニーズを満たすための実用的なインサイトを得ることが推奨されます。Configuration Hub を使用して、組織に関連するすべてのテーブルとレコードを表示し、選択したアプリケーションをさらに詳しく調べます。インスタンスのこのページ ( [All (すべて)] > [Admin Center] > [Configuration Hub]) を使用して、関連情報にアクセスし、過剰に割り当てられたライセンスを追跡し、カスタマイズを構成します。

今回、CSAのデルタ試験スタディガイドを紹介しました。Now Learningで、CADやCISのデルタ試験スタディガイドも公表されています。

コミュニティの投稿は、このリリースの重要な機能についてさまざまなServiceNow ユーザーが異なる正当な見解を示し、既存機能の変更について議論している場合がありますので参考になります。

【参考】前回、デルタ試験の受験体験記

Tokyoバージョンのデルタ試験の申込や受験体験記については、以下の関連記事を参考にしてください。Now Learningのサイトから短時間で簡便にデルタ試験の申込ができます。Now Learningにログイン後、2~3分で申込を完了でき、すぐにデルタ試験を受験できます。

以上、”[ServiceNow]デルタ試験合格に向けた試験準備ポイント【Vancouverバージョン】”となります。

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