[ServiceNow]CAD資格を受験。受験手続きや試験内容を振り返りしてみました。【ぎりぎり合格体験談】

ServiceNow認定資格、CAD資格試験にぎりぎり合格しまた。受験前、テストセンターでの受験手続での苦労した点や、受験後、試験内容を振り返りしたCAD資格試験の受験体験談になります。

概要

ServiceNow認定資格、ServiceNow Certified Application Developer (CAD)を受験しました。資格受験前の準備から資格受験後、自己の振り返りを通じて、CAD資格試験での苦労したことを含め、全般的な内容をお伝えします。

ServiceNow Certified Application Developer (CAD) 試験仕様書によると、Application Development Fundamentalsコースを完了すると、ServiceNow Certified ApplicationDeveloperに登録するための譲渡不可のバウチャーコードを取得または購入する資格が得られます。

バウチャーコードを取得後、資格試験の受験申込サイト(Webassessor)で、資格試験の受験方法(テストセンターorオンライン受験)と受験日時を指定して、受験申し込みをします。申込方法は、以下、”[ServiceNow]資格試験の申込⽅法マニュアル(バウチャー取得後、アカウント作成から申込&日程変更まで)”の記事を参考にしてください。

資格試験の申込

今回、日本語試験でテストセンターでの、CAD資格試験を受験予約しました。受験予約後、受験日程を一度変更しました。

受験日程を変更後、ServiceNow Education Services ServiceNow, Inc.から届いた確認メール、”試験日程の再調整のご確認 – ServiceNow Certification”に記載の通り、2種類の身分証明書(そのうち1つは写真付き公的身分証明書)と認証コードを持参してテストセンターに到着しました。

しかしながら、”試験日程の再調整のご確認のメールに記載された”認証コード”を監督者にお伝えしましたが、その認証コードでは受験できず、別の認証コードが必要でした。

初回受験申込時に届く確認メール、”登録確認 – ServiceNow Certificationに”記載された8桁のコードを監督者にお伝えしたところ、テストセンターでの受験手続きが完了しました。

受験日程を変更された場合、初回受験時と日程変更時に届くメールを持参されることをおすすめします。認証コードの持参は、メールをプリントアウトした印刷物でも、スマホやタブレットからメール内容そのものを提示するどちらの方法でも対応可能です。

資格試験の受験

受験の手引きとテストのセキュリティポリシーを確認したあと、テストが開始となります。セキュリティーポリシーでは、”設問の中には、採点に含まれないサンプル問題の場合もあります。”との記載がありました。

セキュリティポリシーを確認後、[開始]ボタンをクリックすると、テストが開始されます。制限時間は90分です。ページ画面にタイマー表示があり、残り時間を確認できました。

資格試験の表記言語
資格試験の申込サイト(Webassessor)で”日本語試験”で受験申込すると、資格試験は日本語で表記されます。資格試験中に、表記言語を日本語から英語、英語から日本語に変更はできません。
日本語で受験、英語で受験によるWebassessorの申込サイトが異なります。ご留意ください。

●資格試験の申込サイト:Webassessor【Kryterion社】

さて、CAD資格試験の概要になります。
設問数は60問でした。試験時間は90分でした。設問内の”あとで確認する”の□(チェックボックス)にチェックをいれると、60問を解答後、その設問と解答を効率よく再確認できました。

[テストを提出]ボタンをクリックすると、テストが完了となります。このボタンをクリックしたテストの見直しはできません。ただし、試験時間内で[テストを提出]ボタンをクリックする前であれば、何度でも解答の見直しや変更はできました。試験時間は90分ですが、制限時間内で[テストを提出]ボタンをクリックし、資格試験を完了することもできます。

つぎに、[テストを提出]をクリック後、アンケートがありました。資格試験を受験までの準備期間、現在の職種や資格試験の翻訳精度ななどについて回答します。このことから、日本語の資格試験は、英語試験を翻訳して出題しているようです。

さいごに、アンケートを回答後、資格試験の合否結果が突如、画面に表示されます。合否結果を確認したら、資格受験を完了でした。チャイムベルで試験監督官を呼び出したあと、試験室を退出しました。

試験室を退出後、試験監督官が正しく試験が行われたどうかの確認が2,3分程度ありました。問題がなければ、何も受け取ることなく、資格試験が完了しました。

資格試験の受験後

今回、受験結果は、めでたく合格でした。資格試験を完了後、”試験の完了 – ServiceNow Certification”というメールがすぐに届きました。PDF形式で、CAD試験の認定要件をクリアしたことを証明する証明書がPDFで添付されていました。

資格試験を完了してから2時間後には、ServiceNow公式学習サイト、Now Learningのプロファイルに、合格した資格試験CADのの認定バッジが追加されていました。あわせて、”You have earned a new achievement”というメールが届いていました。

振り返り

資格試験の申込み後の確認メールや試験仕様書に基づいて、CAD資格試験を振り返ってみます。

試験時間、出題問題数

試験時間は90分、出題問題数は60問です。第1問~第60問まで、さらっと一度回答後、2、3回目と見直しをして、40分程度の残り時間がありました。試験時間には十分な余裕がありました。

出題方式

解答が1つの複数選択式と、解答が複数ある複数選択式問題の二通りになります。解答が複数ある問題では、正答数が提示されていていました。

想定合格点

テストを提出する前、問題数60問のうち、(1)絶対に正答している問題、もしくはおそらく正答している問題が42問、(2)解答を2者択一まで絞れたが、正答が不明、もしくは全く正答がわからない問題が18問の割合でした。

そのような手ごたえで、ぎりぎり合格”だったと思います。CAD資格試験の想定合格点はおそらく、70%以上ではないかと推測しています。Tokyoリリースのデルタ試験でも、想定合格点(得点率)は70%以上で合格でしたので、メインライン試験とデルタ試験で同様の想定合格点を基準としているのではないかと思います。

以前に、CSA資格試験に複数回受験をしました。その際も、CAS資格試験に合格したときは、今回のCAD資格試験と同様に、想定合格点(得点率)は70%以上のような感じでした。

合格するには70%が必要?(2023年5月12日追記)

ServiceNow認定資格の合格最低点や難易度などについて、資格取得を目指している方はとても興味をお持ちだと思います。

ServiceNowは合格最低ラインを公表していませんが、”合格するには70%が必要”については誤った情報である。との見解をServiceNowは示しています。

受験者が試験で不合格になった場合、各セクションのパーセンテージがメールにて、現在提供されています。CSA資格の事例となりますが、認定資格受験ガイドにて、各セクションの平均スコアは72.6%であっても、不合格となるケースを公表しています。Candidate Journey Guide (認定資格受験ガイド) の「試験結果を取得する-採点」の内容を一度、ご参照ください。

日本語翻訳の精度

今回、日本語試験を受験しました。ServiceNowシステム管理者試験(CSA)を受験した際には、2~3問程度で翻訳の粗さに悩まされましたが、今回受験したCAD試験では、設問や選択肢の日本語表記であまり苦労することはなかったです。

外資系ベンダー特有の試験問題画面がややみづらいフォントになっていたり、問題文や選択肢の日本語訳が怪しかったりすることはなかったので、その点においては、ストレスを感じず、資格試験に集中して受験できました。

試験内容

さいごに、試験内容での雑感になります。簡潔な内容でありますが、以下の点が頭に留まりました。

  • 画面上のボタン名やメニュー名を解答するような設問は出題がなかった
  • CSA試験のときはややトリッキーな問題も少数ありましたが、CAD試験は素直な問題構成であった。
  • ServiceNowアプリ開発におけるスクリプトを書くような出題がなかった
  • IT基本知識(ITパスポートレベル)を問うような出題が若干あった
  • ServiceNowのCAD資格試験仕様書にあるサンプル問題が、とても参考になった

上記の内容は私が受験したときの体験談になります。今後、CAD資格試験の仕様変更により、上記の内容と異なる点もでてくると思います。その点を事前にご留意ください。

振り返り

CAD資格試験の難易度ですが、個人の経験やスキルによりはっきりしたことがお伝えできないですが、CSA試験と比較すると、CAD試験対策の学習時間は少なくてすみそうな感じです。

  • もしCSA資格試験に合格後、CAD試験の勉強をせずに受験すると、5問から6問程度は正答できそう
  • もしServiceNow開発経験が1年から2年程度あれば、その経験を活かし、3割から4割程度は正答できそう

CAD資格試験は、CSA資格試験よりも学習範囲が狭いです。そのため、ServiceNow開発経験者でしたら、その知識や経験をCAD資格試験に十分に活かしやすいように感じました。

CAD資格試験の仕様書では、”推奨されるその他の経験”において、”ServiceNow での 6 か月の実践的なアプリケーション開発経験。アプリケーション開発とシステム管理の役割を担い、開発者が ServiceNow にアクセスできるグループに属している方が、受験に適しています。と述べられています。

ServiceNowパートナーにおける認定資格数がServiceNow Communityで公表されています。2022年9月30日時点のパートナーにおけるCAD認定資格数は、328名となっています。ServiceNow資格試験のCAD取得者は、まだまだ少ないようです。今後、ServieNow開発者を目指されている方は、ぜひCAD資格試験にチャレンジしてみては、いかがでしょうか。

●ServiceNow Partner資格取得状況(ServiceNow Community)

ServiceNowパートナー:認定構築資格取得状況一覧公開について

さらに資格試験を深める【問題分析と演習問題】

今後の勉強方法を模索したい方や、CAD試験受験前に弱点分野の洗い出しをしたい方向けになります。CAD試験の受験体験をもとに出題を分析し、復習としての演習問題を作成してみました。

以上、”[ServiceNow]CAD資格を受験。受験手続きや試験内容を振り返りしてみました。【ぎりぎり合格体験談】”となります。

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