2022年11月、Tokyoリリース開始でServiceNow認定資格、CSAの試験概要が更新されました。まずは、試験内容をしっかりとおさえて、資格対策の学習計画をたてましょう。San Diegoリリースで勉強していた方にも対応できるように、変更点についても説明します。
目的
ServiceNow認定のCertified System Administrator試験は、合格者が ServiceNow システムの構成、実装、メンテナンスに役立つスキルと重要な知識を備えていることを証明するものです。CSA認定試験に合格すると、追加の ServiceNow 認定パスを継続するために必要なスキルセットがあることも認められます。
対象者
CSA試験は、ServiceNow のお客様、パートナー、従業員のほかに、ServiceNow認定システム管理者となることに興味のある方を対象としています。
前提条件
CSA資格試験の受験資格として、以下のトレーニングコースを完了する必要があります。
- Welcome to ServiceNow
- ServiceNow Administration Fundamentals
Tokyoリリース開始に伴い、”Welcome to ServiceNow”コースと”ServiceNow Adminisration Fundamentals”コースが、ServiceNowから公式トレーニングのコンテンツとして、提供開始となりました。”Welcome to ServiceNow”コースは無償で日本語で学習できます。
San Diegoリリース時の”ServiceNow Fundamentals”コースは提供終了しています。”Welcome to ServiceNow”コースと”ServiceNow Adminisration Fundamentals”コースのそれぞれを合わせた内容が、”ServiceNow Fundamentals”コースに相当します。
試験の詳細
TokyoリリースのCSA資格試験の詳細は、以下のようになっています。
- 問題数: 60問
- 内容: 多肢選択(正答は1つ)/複数選択方式(正答に該当するものをすべて選択)
- 試験の所要時間: 90分
- 受験料: 300USD
- 受験方法: テストセンターにおける監督下の試験、またはオンライン環境における監督下の試験。
- 参考資料: 試験中は、印刷物やオンライン資料は参照できません。
- 前提条件: ありWelcome to ServiceNow”と”ServiceNow Adminisration Fundamentals”コースの完了。
試験の構成で、正解に当てはまるものをすべて選択する複数選択方式の問題は、問題の解答として正しいものをすべて選択する必要があります。完全正解でないと、得点にはならず部分点は与えられません。
試験範囲
TokyoリリースのCSA資格の試験範囲は、ServiceNowプラットフォームの運用や実装で行う操作について、6つの学習分野から構成されています。学習分野ごとに、主題される問題の比率が異なります。
TokyoリリースとSan DiegoリリースでのCSA資格試験の学習分野と比率が異なっています。表形式で双方の学習分野と比率を比較してみます。
– | CSA資格試験【Tokyo】 | CSA資格試験【San Diego】 |
---|---|---|
1 | プラットフォームの概要とナビゲーション(10%) • ServiceNowプラットフォームの概要 • プラットフォームの機能とサービス • ServiceNow インスタンス • Next Experience Unified Navigation | ユーザーインターフェイスとナビゲーション(20%) ・ServiceNowの概要 ・リストとフィルター ・フォームとテンプレート ・自社用カスタム設定 |
2 | インスタンス構成(10%) • アプリケーションとプラグインのインストール • インスタンスのパーソナライズ/カスタマイズ • プラットフォームの共通ユーザーインターフェイス | – |
3 | コラボレーションアプリケーションの構成(30%) • リスト、フィルター、およびタグ • リストおよびフォームの構成 • フォームの構成 • フォームテンプレートと保存オプション • 詳細なフォームの構成 • タスク管理 • Visual Task Board (VTB) • レポート、ダッシュボード、およびパフォーマンス分析 • 通知 | コラボレーション(20%) ・タスク管理 ・通知 ・フィードバック |
4 | セルフサービスと自動化(20%) • Knowledge Management • Service Catalog • Flow Designer • 仮想エージェント | セルフサービスとプロセスの自動化(20%) • Knowledge Management • Service Catalog • Flow Designer |
5 | データベース管理(20%) • データスキーム • アプリケーション/アクセス制御 • データのインポート • CMDB と CSDM | データベースの管理(30%) ・データスキーム ・アプリケーション/アクセス制御 ・CMDB ・インポートセット |
6 | データの移行と統合(10%) • UI ポリシー • ビジネスルール • システム更新セット • ServiceNow でのスクリプティング | 開発の概要(10%) ・スクリプティング ・移行とデータ連携 ・開発 |
TokyoリリースのCSA資格に移行した結果、”インスタンス構成”の分野が追加となりました。San Diegoリリースをもとに、CSA資格試験の学習を進められている方は、インスタンスの構成、特に”アプリケーションとプラグインのインストール”、”インスタンスのパーソナライズ/カスタマイズ”や”プラットフォームの共通ユーザーインターフェイス”について、追加で準備しておく必要があります。
推奨トレーニングと参考資料
TokyoリリースのCSA資格試験の仕様書によると、以下の追加リソースが資格試験の準備に役立つと記載があります。
- ServiceNow Certified System Administrator試験仕様書 Tokyoリリース-2022 年 10 月更新
- Candidate Journey Guide (認定資格受験ガイド) -認定プロセス全体をガイドするリソース
- Now Platform管理 -ServiceNow プラットフォームの概要
TokyoリリースのCSA資格試験の内容をしっかりとおさえて、試験準備の対策、計画を立ててみましょう。
以上、”[ServiceNow]Tokyoリリース-認定資格CSA(システム管理者)の仕様書概要”となります。