2023年4月、Now Platformの最新版、Utahバージョンがリリースされました。それに伴い、ServiceNow認定資格もUtahバージョンが2023年4月23日から開始されました。まずは、試験内容をしっかりとおさえて、資格対策の学習計画をたてましょう。Tokyoリリースで勉強していた方にも対応できるように、変更点についても説明します。
概要
ServiceNow認定資格、CSA(ServiceNow Certified System Administrator)の試験仕様書が新しくリリースされました。Now LearningのKnowked Baseで、Utahバージョンの仕様書が、2023年4月19日から公開されています。
以下、Utah リリースのServiceNow Certified System Administrator 試験仕様書について、確認していきます。また、前回のバージョン、Tokyoリリースとの違いにもついても確認していきます。
試験の目的
ServiceNow Certified System Administrator 試験は、合格者が ServiceNow システムの構成、実装、メンテナンスに役立つスキルと重要な知識を備えていることを証明するものです。この認定試験に合格すると、ServiceNow 認定パスを継続するために必要なスキルセットがあることも認められます。この認定は、個別コースの前提条件となっています。
※試験の目的は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
対象者
ServiceNow Certified System Administrator 試験は、ServiceNow のお客様、パートナー、従業員のほかに、ServiceNow 認定システム管理者となることに興味のある方を対象としています。
※対象者の内容は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
前提条件(試験準備)
CSA資格試験の受験資格として、以下のトレーニングコースを完了する必要があります。
●必須トレーニング
- Welcome to ServiceNow
- ServiceNow Administration Fundamentals
Tokyoリリースから、”Welcome to ServiceNow”コースが、ServiceNowから公式トレーニングのコンテンツとして、提供開始となりました。”Welcome to ServiceNow”コースは無償で日本語で学習できます。
ServiceNow Administration Fundamentalsのオンデマンドコースは、現在、日本語で提供されています。学習時間の目安は、18時間8分です。学習内容は、ServiceNow プラットフォームの管理の基礎となります。
なお、インストラクター指導によるコースの費用は、ServiceNow Administration Fundamentalsで3日間コースで税込みで359,040円です。(2023年4月20日時点)実施方法は、バーチャル形式/Virtual Instructor Led Training (Zoom利⽤)にて、2023年12月末で実施されています。
●トレーニングスケジュールおよび費用【インストラクター指導】
ServiceNowトレーニング 国内開催スケジュール(2023年4⽉〜12⽉)
ServiceNow Administration Fundamentalsコースを完了すると、CSA資格を受験するためのバウチャーを取得もしくは購入できるようになります。インストラクター指導によるコースを受講した場合は、そのコース費用の中にバウチャー費が含まれています。ServiceNow Administration Fundamentalsコースをオンデマンド形式で完了した場合、バウチャーを別途、購入する必要があります。
※前提条件の試験準備は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
試験の構成
UtahリリースのCSA資格試験の構成は、以下のようになっています。
- 問題数: 60問
- 内容: 多肢選択(正答は1つ)もしくは、複数選択方式(正答に該当するものをすべて選択)
- 試験の所要時間: 90分
- 受験料: 300USD(税抜)
- 受験方法: テストセンターにおける監督下の試験、またはオンライン環境における監督下の試験
- 参考資料: 試験中は、印刷物やオンライン資料は参照できません。
- 前提条件: あり。”Welcome to ServiceNow”と”ServiceNow Adminisration Fundamentals”の完了
試験の構成で、正解に当てはまるものをすべて選択する複数選択方式の問題は、問題の解答として正しいものをすべて選択する必要があります。完全正解でないと、得点にはならず部分点は与えられません。
※試験の構成は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
試験範囲
UtahリリースのCSA資格の試験範囲は、ServiceNowプラットフォームの運用や実装で行う操作について、6つの学習分野から構成されています。学習分野ごとに、主題される問題の比率が異なります。
UtahリリースとTokyoリリースでのCSA資格試験の学習分野ごとの割合の比率が異なっています。表形式で双方の学習分野と比率を比較してみます。
●CSA資格試験の試験範囲
UtahリリースのCSA資格試験に移行した結果、分野別や各分野の内容については変更点はありません。
試験の割合でみると、Utahリリースの資格試験になると、”データベース管理”の試験割合が20%から27%に大きくなっています。また、”データ移行と統合”の試験割合が10%から15%に大きくなっています。
逆に、”プラットフォームの概要とナビゲーション”の試験割合が10%から7%に小さくなっています。”コラボレーション用アプリケーションの構成”の試験割合も30%から20%に小さくなっています。
これまでTokyoリリースでの資格試験準備をされてきた方は、”データベース管理”や”データベースと統合”について、比較的、重点をおいて準備しておく必要がありそうです。
必須トレーニングと推奨資料
UtahリリースのCSA資格試験の仕様書によると、以下のトレーニングと資料が資格試験の準備に役立ちます。
●必須トレーニング
- Welcome to ServiceNow [日本語]
- ServiceNow Administration Fundamentals
・ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語]
・ServiceNow Administration Fundamentals
●推奨資料
- ServiceNow Certified System Administrator 試験仕様書 Utah リリース – 2023 年 4 月更新
- Candidate Journey Guide (認定資格受験ガイド) -認定プロセス全体をガイドするリソース
- Now Platform管理 -ServiceNow プラットフォームの概要
UtahリリースのCSA資格試験の内容をしっかりとおさえて、試験準備の対策、計画を立ててみましょう。
以上、”[ServiceNow]CSA資格試験の仕様書と変更点の比較分析【Utah|Tokyoバージョン】”となります。