[ServiceNow]マイクロ資格一覧、費用、ロードマップと難易度

ServiceNowでは、専門的な領域に特化したマイクロ資格、フローデザイナーやサービスポータルなどを提供しています。マイクロ認定の資格一覧や費用とともに、資格試験を受験する際の前提条件や申込方法などについて、紹介します。今回、Flow Designerのマイクロ資格の取得を目指した学習体験記になります。

資格一覧と費用

ServiceNow認定のマイクロ資格は、専門分野に特化した知識やスキルを証明する資格になります。マイクロ資格は専門分野ごとに分かれており、計17種類の資格が、現在提供されています。

マイクロ資格の試験費用は、Now Learningで、前提条件を満たすと無料となります。ただし、マイクロ資格の前提条件を満たすためには、一部有料のコースを完了する必要がある場合もございます。

●マイクロ資格一覧

1.多項選択式方式
-Predictive Intelligence
-Agile Development と Test Management
-Application Portfolio Management
-Asset Model Management
-Automated Test Framework (ATF)
-CSM with Service Management for Implementers
-Enterprise Onboarding and Transitions
-Flow Designer
-HR Integrations
-IntegrationHub
-Performance Analytics
-Service Portal

2. アセスメントシミュレーター方式
-Business Continuity Management
-CMDB健全性
-CDMBの構成
-DevOps Change Velocityの実装
-仮想エージェント


マイクロ資格の試験方式は2種類あります。一つは多項選択式の試験方式になります。もう一つは、ServiceNow Assessment Simulatorによる試験方式になります。アセスメントシミュレーターを使用して、シナリオを読み、シナリオに基づく要件のセットに必要な作業を行います。

CSAやCADのメインライン資格とマイクロ資格での違いは、①試験監督官の有無になります。マイクロ資格では、試験監督官のいない環境での実施になります。②Now Learningでのオンサイトのみでの実施になります。さいごに、③試験費用は無料となります。

資格保有者数

ServiceNow Communityでは、認定パートナーの資格保有数を公開しています。現在、ServiceNowパートナー各社の一部のマイクロ資格保有数を確認できます。

●Serviceパートナー資格取得状況

ServiceNowパートナー:認定構築資格取得状況一覧公開について(更新:2022年10月時点情報)

2022年9月30日時点、ServiceNowパートナーで、マイクロ資格の資格保有者数は、
・Automated Test Framework (ATF):51名
・Service Portal:35名
・仮想エージェント:209名
・Predictive Intelligence:216名
となっています。

ロードマップと前提条件

マイクロ資格を受験するには、前提条件を満たす必要があります。ServiceNowシステムに関するスキルと重要な知識を証明するCSA(ServiceNow System Administrator)の取得を、マイクロ資格の試験準備として推奨しています。

今回、ノーコードでワークフローを作成できる”Flow Designer”について、ロードマップと前提条件について紹介します。

Flow Designer

まずは、ラーニングパスになります。ServiceNow公式学習サイト、Now Learningでオンデマンドで受講できます。現在、各コースは日本語で提供されています。

Flow Designer Essentialsラーニングパスは、”Flow Designer: Introduction”、”Flow Designer: Create a Flow”と”Flow Designer: Create Subflows and Actions”の3つのコースから構成されています。この3つのコースは無料です。

■Flow Designerラーニングパス

  1. Step1: Welcome to ServiceNow
  2. Step2: ServiceNow Administration Fundamentals
  3. Step3: Flow Designer: Introduction
  4. Step4: Flow Designer: Create a Flow
  5. Step5: Flow Designer: Create Subflows and Actions
  6. Step6: マイクロ資格試験: Flow Designer Micro-Certification Assessment

次に、Flow Designaerのマイクロ資格試験を受験するための前提条件になります。

まず、Flow Designer Essentialsラーニングパスの前提条件として、”Welcome to ServiceNow”コースと”ServiceNow Administration Fundamentals”コースを完了する必要があります。

その2つのコースを完了後、”Flow Designer: Introduction”、”Flow Designer: Create a Flow”と”Flow Designer: Create Subflows and Actions”の3つのコースを順に完了すると、マイクロ認定資格を受験できるようになります。

●Now Learning: CSAラーニングパス
Flow Designer Essentialsラーニングパス

マイクロ認定資格を受験するための前提条件を満たしたあと、Now Learningの”Flow Designer Micro-Certification Assessment”にて、マイクロ認定資格の受験申込をできます。

●マイクロ資格試験: Flow Designer
Flow Designer Micro-Certification Assessment

受験申込後、Now Learning上でその場ですぐに試験を受験できます。試験時間は60分間で、約22題の設問が出題されます。出題形式は、解答が1つのみの複数選択肢もしくは、該当するものをすべて選択する複数選択肢問題になります。

マイクロ資格試験の受験サイト、”Flow Designer Micro-Certification Assessment”に入ると、まずは、マイクロ資格試験の仕様書を確認します。仕様書は英語になります。次に、Micro-Certification – Flow Designerにて、[Start]ボタンをクリックすると、資格試験が開始されます。

試験結果は、試験を完了して送信すると、すぐに合否結果が画面に表示されます。めでたく!合格すると、マイクロ認定バッジを取得できます。

マイクロ認定試験の難易度は、1回目の試験を不合格になっても、その後すぐに無料で最大3回の追加再試験を受験できることを考慮すると、メインライン資格より優しく感じます。

ただし、マイクロ認定試験に合格するためには、合格基準は非公表ですが、得点率70%以上が必要だと思われます。マイクロ認定試験を受験する前に、所定のラーニングパスで、70%以上の得点率を目指して、資格試験を準備する必要はあると思います。

マイクロ認定試験に合格すると、[Now Learning]→[Profile]→[My Achivements]→[My Certifications]に、マイクロ認定バッジが追加されます。マイクロ認定の合格証明書もダウンロードできます。

マイクロ認定資格に、不合格時の再試験ポリシー
マイクロ認定資格は、最大3回まで再受験が可能です。4回目の試験で不合格になると、前提条件となるコースの再履修が必要となります。再試験の受験時期は、24時間の待機期間が設定されています。

Flow Designaerの試験項目や配分については、ServiceNowマイクロ認定資格-フローデザイナー仕様書をご参考ください。

Flow Designerのマイクロ資格を取得したら、次のステップとして、、Integration Hub Essentialsラーニングパスの受講をServiceNowは推奨しています。

Integration Hubは、プラットフォームで特定のイベントが発生したときに、フローの一部としてサードパーティのAPIを実行できるようにします。一般的なプロトコルを使用してカスタム統合を迅速に開発し、統合アクションをユーザーフレンドリーで再利用可能な「アクション」にパッケージ化し、Flow Designerで使用する方法を学ぶことができます。

参考資料

ServiceNowマイクロ認定試験の資格一覧、費用やロードマップについては、以下、資料を参考にしています。

ぜひServiceNow System Administrator認定資格を取得したあと、さらなるスキルアップに、マイクロ資格の取得を目指しては、いかがでしょうか。

以上、”マイクロ資格一覧、費用、ロードマップと難易度”となります。

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