ServiceNowのプラットフォーム内にデータを取り込む際、インポートセットを使います。インポートセットのプロセスを理解することで、適切なデータ移動を実現します。インポートセットのプロセスについて、説明します。
概要
■目的:
- データをServiceNowシステム内にインポートする際のプロセスを理解する。
- データをインポートする際のベストプラクティスを理解する。
■内容:
3.4.1: インポートセットとは
ServiceNowのインポートセットとは、いろいろなデータソースからのデータをServiceNowのテーブルに移動配置するために使用されます。データのインポートは、Excel、CSVやXML形式のファイルから実行できます。また、LDAPやJDBCなどの接続を通じて、データをインポートすることもできます。
3.4.2: インポートセットのプロセス
ServiceNowプラットフォーム上へのデータのインポートは、”データソース”(Data Sources)→”インポートセットテーブル”(Import Set Table)→”変換”(Transform)→”ターゲットテーブル”(Taget Table)のプロセス順に実行します。
●インポートセットのプロセス用語
- データソース: ServiceNowに取り込むための参照元となるデータになります。ローカルソース(XML、CSV、Excelなど)やパスと認証情報を提供することでネットワークサーバーからデータをインポートすることができます。データソースは、ファイルのほかLDAP接続やJDBC接続からも実行できます。
- インポートセットテーブル: データソースからインポートされたレコードのためのステージングエリアです。これらのテーブルのフィールドは、インポートされたデータに基づいて自動作成されます。
- 変換マップ: インポートセットテーブルの列をターゲットテーブルの列と照合します。
- 変換: 変換マップに定義されたルールに従って、インポートセットテーブルからターゲットテーブルへデータを変換します。
- ターゲットテーブル: 変換後のデータが移動配置される既存のテーブル。
3.4.3: インポートセットのベストプラクティス
データをインポートする前に、データを検証し、クリーニングするようにしてください。破損したデータや無関係のデータをクレンジングしないで、インポートすると、余計な時間がかかったり、適切にデータ移動できない場合があります。
確認
“インポートセットのプロセス”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。
問題1: ServiceNowシステム内に、インポートできるファイル形式はどれですか。
A. Excel
B. CSV
C. PDF
D. XML
E. JPG
正解1: A, B, D
問題2: インポートセットを実行できるロールは、どれですか。
A. admin
B. knowledge_admin
C. catalog_admin
D. import_admin
E. 上記すべて
正解2: A, D
問題3: データソースからインポートされたレコードのためのステージングエリアのことを、何といいますか。
A. 変換
B. インポートセットテーブル
C. 変換マップ
D. ターゲットテーブル
正解3: B
参考
ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。
■学習リソース
- Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
- ServiceNow Fundamentals On Demandコース (ServiceNow公式: Now Learning)
- Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)
以上、”[ServiceNow]10分で掴む! インポートセットのプロセス(インポートセット)”になります。