[ServiceNow]10分で掴む! インポートセットのプロセス(インポートセット)

ServiceNowのプラットフォーム内にデータを取り込む際、インポートセットを使います。インポートセットのプロセスを理解することで、適切なデータ移動を実現します。インポートセットのプロセスについて、説明します。

概要

■目的:

  • データをServiceNowシステム内にインポートする際のプロセスを理解する。
  • データをインポートする際のベストプラクティスを理解する。

■内容:
3.4.1: インポートセットとは

ServiceNowのインポートセットとは、いろいろなデータソースからのデータをServiceNowのテーブルに移動配置するために使用されます。データのインポートは、Excel、CSVやXML形式のファイルから実行できます。また、LDAPやJDBCなどの接続を通じて、データをインポートすることもできます。

インポートセットを実行できるロール
インポートセットを管理実行するには、”admin”もしくは、”import_admin”のロールが必要となります。

3.4.2: インポートセットのプロセス

ServiceNowプラットフォーム上へのデータのインポートは、”データソース”(Data Sources)→”インポートセットテーブル”(Import Set Table)→”変換”(Transform)→”ターゲットテーブル”(Taget Table)のプロセス順に実行します。

●インポートセットのプロセス用語

  1. データソース: ServiceNowに取り込むための参照元となるデータになります。ローカルソース(XML、CSV、Excelなど)やパスと認証情報を提供することでネットワークサーバーからデータをインポートすることができます。データソースは、ファイルのほかLDAP接続やJDBC接続からも実行できます。
  2. インポートセットテーブル: データソースからインポートされたレコードのためのステージングエリアです。これらのテーブルのフィールドは、インポートされたデータに基づいて自動作成されます。
  3. 変換マップ: インポートセットテーブルの列をターゲットテーブルの列と照合します。
  4. 変換: 変換マップに定義されたルールに従って、インポートセットテーブルからターゲットテーブルへデータを変換します。
  5. ターゲットテーブル: 変換後のデータが移動配置される既存のテーブル。

3.4.3: インポートセットのベストプラクティス

データをインポートする前に、データを検証し、クリーニングするようにしてください。破損したデータや無関係のデータをクレンジングしないで、インポートすると、余計な時間がかかったり、適切にデータ移動できない場合があります。

確認

“インポートセットのプロセス”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。

問題1: ServiceNowシステム内に、インポートできるファイル形式はどれですか。
 A. Excel
 B. CSV
 C. PDF
 D. XML
 E. JPG

正解1: A, B, D

問題2: インポートセットを実行できるロールは、どれですか。
 A. admin
 B. knowledge_admin
 C. catalog_admin
 D. import_admin
 E. 上記すべて

正解2: A, D

問題3: データソースからインポートされたレコードのためのステージングエリアのことを、何といいますか。
 A. 変換
 B. インポートセットテーブル
 C. 変換マップ
 D. ターゲットテーブル

正解3: B

参考

ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。

■学習リソース

  1. Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
  2. ServiceNow Fundamentals On Demandコース (ServiceNow公式: Now Learning)
  3. Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)

以上、”[ServiceNow]10分で掴む! インポートセットのプロセス(インポートセット)”になります。

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