データポリシーを使うことで、ServiceNowシステム上のデータの整合性を保つことができます。データポリシーの設定確認と作成について、説明します。
概要
■目的:
- ServiceNowのシステム上で、どのようにデータの整合性を維持しているかを理解する。
- データポリシーを新しく作成できるようになる。
■内容:
3.4.4: データポリシーとは
データポリシーとは、テーブルのフィールドに対して設定するルールです。フィールドを”必須”や”読み取り専用”に設定できます。データポリシーを使うことで、ServiceNowシステム上のデータの整合性を保ちます。データポリシーはクラアイント側ではなく、サーバーサイド側で実行されます。
3.4.5: データポリシーの設定確認
データポリシーの設定内容を確認する方法を紹介します。
●データポリシーの設定確認
- アプリケーションナビゲーターで、”データポリシー”と入力します。
- 表示されたモジュール”ルール”内の”データポリシー”を選択すると、データポリシーのリストビューが表示されます。
- ここでは、例として、詳細説明”visible on summaries readonly”のレコードをクリックします。対象となるテーブル、条件やフィールドなどの設定内容を確認できます。
データポリシーでは、ServiceNowのシステムに入力されたすべてのデータにルールが適用されます。つまり、インポートセットを通じて取り込まれたデータや、Now Platformのモバイルアプリを通じて入力されたデータなども、データポリシーが有効となります。
さらに、データポリシーは、リストビューでも適用されます。”読み込み専用”が適用されたレコードについては、リストビュー上でも、データの編集できません。
3.4.6: データポリシーの新規作成
データポリシーを新しく作成する方法を説明します。例として、”インシデント”レコードのフィルードが”クローズ”に変更した場合、”解決メモ”(close_note)のフィールドが入力されるように、データポリシーのルールを設定します。
●データポリシーの作成
- “データポリシー”のリストビューから、ヘッダーにある[新規]ボタンをクリックします。データポリシーのレコード作成画面に移動します。
- テーブルで”インシデント”を選択したあと、条件で”インシデントステータス”を”クローズ”に変更します。
- 次に、”詳細説明”に”学習用データポリシー”と入力します。入力内容は任意で構いません。
- [送信]ボタンをクリックします。
- [新規]ボタンをクリックすると、データポリシールールの設定画面がひらきます。
- “フィールド名”を”解決メモ”に変更します。
- “必須”を”True”に変更します。
- さいごに、[送信]ボタンをクリックするします。
- 新規作成したデータポリシールールが追加されたデータポリシーが作成できました。[更新]ボタンをクリックすると、データポリシーの作成が完了です。
データポリシールールの[新規]ボタンをクリックすることで、複数のルールを設定できます。作成したデータポリシーのルールを削除したい場合は、設定したルールのレコードをクリックすると、レコードのフォーム画面に移動し、[削除]ボタンをクリックし、ルールを削除できます。
確認
“データポリシーの設定確認と作成”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。
問題1: データポリシーは、どの部分に適用されますか。
A. レコード
B. フィールド
C. ヘッダ
D. フィルター
正解1: B
問題2: データポリシールールを設定することで、フィールドできる操作はどれですか。
A. 必須
B. 編集
C. 読み取り専用
D. 書き込み専用
E. 上記すべて
正解2: A, C
問題3: データポリシーは、どこで実行されますか。
A. クライアントサイド
B. サーバサイド
C. クライアントサイドとサーバサイド
正解3: B
参考
ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。
■学習リソース
- Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
- ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語] (ServiceNow公式: Now Learning)
- Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)
以上、”[ServiceNow]10分で掴む! データポリシーの設定確認と作成(インポートセット)”になります。