[ServiceNow]10分で掴む! クライアントサイドのスクリプト(スクリプティング)

ServiceNowプラットフォームの機能を拡張する際、プラグミング言語のJavaScriptを使います。クライアントサイドのスクリプトについて、説明します。

概要

■目的:

• ServiceNowでスクリプティングで実行できるを理解できる。
• クライアントサイド及びサーバーサイドのスクリプトの違いを理解できる。
• クライアントサイドのスクリプトタイプを知ることができる。

■内容:
5.1.3: スクリプティングとは

ServiceNowのスクリプティングとは、システム開発言語、JavaScriptを使用してインスタンスやアプリケーションをカスタマイズすることを指します。スクリプティングをすることで、ServiceNowの機能を拡張することができます。例えば、より詳細なニーズにあわせたプロセスの自動化や外部アプリケーションの統合などを実現できます。

ServiceNowのスクリプティングは、”クライアントサイド”と”サーバーサイド”の2種類があります。ServiceNowにおけるクライアントサーバシステムで、クライアントサイドとサーバサイドのスクリプティングを説明します。

クライアントサーバシステムとは、システムの構築(アーキテクチャー)の分類の１つになります。サービスをリクエストする”クライアント”と、サービスを実際に処理する”サーバ”で機能役割を分担したシステムです。

●スクリプト

1. クライアントサイド: Webブラウザ上で動作するスクリプトになります。
2. サーバサイド: サーバー上で動作するスクリプトになります。

パソコンやスマートフォンなどの通信機器で使う、ウェブブラウザがクライアントとなります。それに対して、アプリケーションサーバーとデータベースがサーバとしてあります。クライアントからのリクエストをインターネットを介して、サーバに送信します。受け取ったリクエストをサーバで処理した後、レスポンスをサーバからクライアントに送信します。

ServiceNowのスクリプティング、JavaScriptは、クライアントサイドもしくは、サーバーサイドで実行されます。

5.1.4: クライアントサイドスクリプト

クライアントスクリプトは、クライアントサイドで実行され、UI(ユーザーインターフェース)の外観をリアルタイムで変更できます。フォーム内にフィールドを新しく追加したり、入力情報の確認画面などをポップアップ表示したりすることができます。

たとえば、インシデントが送信されたことを確認するために、ページ内に通知を表示することを、クライアントスクリプトの使用により実現できます。

さいごに、ServiceNowで標準設定されているスクリプトのタイプを紹介いたします。これらのクライアントスクリプトは、フォームで、何らかの操作が実行されたときに、クライアントサイドでスクリプトロジックを実行します。

●クライアントスクリプトのタイプ

1. onLoad: フォームが読み込みされたときに、スクリプトロジックを実行します。
2. onChange: フォーム内容の特定のフィールドの値が変更されたときに、スクリプトロジックを実行します。
3. onSubmit: フォームが送信されたときに、スクリプトロジックを実行します。
4. onCellEdit: リストエディタを使って、リストのセルが値を変更したときに実行されます。

“onLoad”、”onChange”と”onSubmit”は、フォームに対して実行されます。一方、”onCellEdit”は、リストに対して実行されるクライアントスクリプトになります。

確認

“クライアントサイドのスクリプト”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。

参考

ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。

■学習リソース

1. Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
2. ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語] (ServiceNow公式: Now Learning)
3. Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)
4. プラグインの有効化の概要 (ServiceNow Now Support)

以上、”[ServiceNow]10分で掴む! クライアントサイドのスクリプト(スクリプティング)”になります。