ServiceNowアプリケーションの実装や保守を担う開発者を目指されている方や、ServiceNow認定資格のCSAを取得後、ServiceNowの機能や操作をもっと広げたい方を対象に、演習問題を作成しました。今回は、”アプリケーションの管理”になります。学習状況の確認や今後の学習計画をたてる際に、演習問題をぜひご活用ください。
概要
ServiceNowアプリケーションの開発者を目指している方向けに、ServiceNowアプリケーションの構成、実装、メンテナンスに関する知識の定着や理解度の確認をするための演習問題になります。
今回の演習分野は、アプリケーションの管理の”アプリケーションのダウンロードとインストール”、”Delegated Development を使用したソースコードおよびコードレビューの管理”およびにServiceNow Git 統合を使用したソースコードの管理”になります。
■演習分野(アプリケーション開発者）
- アプリケーションの設計と作成
- アプリケーションユーザーインターフェイス
- アプリケーションの自動化
- 外部データの理由
- アプリケーションの管理
- アプリケーションのダウンロードとインストール
- Delegated Development を使用したソースコードおよびコードレビューの管理
- ServiceNow Git 統合を使用したソースコードの管理
上述の演習分野は、ServiceNow Certified Application Developer試験仕様書(Utahリリース–2023年4月)での試験範囲を参照しています。
演習問題
アプリケーションの管理の演習問題5問になります。
演習1. ServiceNow Storeアプリケーションのインストールの説明として正しいのは、どれか。
A. ServiceNow Storeのアプリケーションはベストプラクティスに準拠している
B. アプリケーションは有償と無償のものがある
C. 購入したアプリケーションは、自動的にアプリケーションマネージャーに追加される
D. インスタンスでアクティブ化するには、アプリケーションマネージャーからアプリケーションをインストールする必要がある
E. 上記すべて
正解: E
[補足説明]ServiceNow Store から購入したアプリケーションをインストールして、インスタンスで利用できるようにします。購入するアプリケーションとその関連するすべてのServiceNow Storeアプリケーションに有効な ServiceNow 資格付与が必要となります。
[参考資料]ServiceNow Storeアプリケーションのインストール（ServiceNow 製品ドキュメント）
演習2. ソースコントロール権限を委任開発者アサインする順序として正しいのは、どれか。
●操作の項目
１．[すべて] → [システムアプリケーション] → [会社のアプリケーション] に移動
２．システム管理者として、[ファイル] > [マネージャー開発者] を選択
３．委任開発者権限を適用する開発者を選択
４．委任開発者権限をアサインするアプリケーションを展開
５．[ソースコントロール] をオンにして、[保存] を選択
■選択肢
A. 1 → 2 → 3 → 4 → 5
B. 1 → 2 → 4 → 3 → 5
C. 1 → 3 → 2 → 4 → 5
D. 1 → 3 → 4 → 2 → 5
E. 1 → 4 → 2 → 3 → 5
F. 1 → 4 → 3 → → 5
正解: E
[補足説明]特定のスコープのソースコントロールへのフルアクセス権を委任開発者にアサインする機能。[ソースコントロール] メニューは、使用しているアプリケーションの適切な権限を持っている場合にのみ表示されます。
[参考資料]ソースコントロール権限のアサイン（ServiceNow 製品ドキュメント）
演習3. 複数のインスタンスを使い、開発環境を構成する方法について、もっとよい説明は、どれか。
A. Studio を使用して各インスタンスでアプリケーションを作成し、アプリケーションを単一の Git リポジトリにリンクする
B. 1 つのインスタンスでアプリケーションを作成して、ソースコントロールにリンクし、他のインスタンスからプル要求を開始する
C. 1 つのインスタンスでアプリケーションを作成して、ソースコントロールにリンクし、他のすべてのインスタンスについてはソースコントロールからインポートする
D. Git リポジトリを作成し、ソースコントロールからすべてのインスタンスにリポジトリをインポートする
E. 各インスタンスからアプリケーションの更新セットをダウンロードし、Git リポジトリで更新セットを結合する
正解: C
[補足説明]アプリケーションのスコープを初期化するには、単一のインスタンスでアプリケーションを作成する必要があります。アプリケーションがソースコントロールにリンクされた後、アプリケーションを他のインスタンスにインポートして分散開発することができます。
[参考資料]ソースコントロール-複数のインスタンス、複数の開発者（ServiceNow Developer Program)
演習4. ソースコントロールリポジトリへの接続に使用できる基本認証資格情報の新規レコードを作成する際、レコードに入力する項目は、どれか。
A. 名前
B. ユーザ名
C. パスワード
D. リポジトリ名
E. 上記すべて
正解: A, B, C
[補足説明]Application Navigatorの[すべて]→[接続 & 資格情報]→[資格情報]→[新規]ボタンをクリックしたあと、[作成する資格情報のタイプは？] リストで、[基本認証資格情報] を選択すると、基本認証資格情報のレコード作成画面に移動できます。
[参考資料]ソースコントロール-資格情報レコードを作成（ServiceNow Developer Program)
演習5. GitリポジトリにServiceNowアプリケーションをリンクするために、ソースコントロールへのリンクを構成する際、入力する項目は、どれか。
A. URL
B. 資格情報
C. 分岐
D. アプリケーション名
E. 上記すべて
正解: A, B, C
[補足説明]ソースコントロールへのリンクのダイアログで、ソースコントロールへのリンクを構成します。
[参考資料]ソースコントロール-ウィッシュリストアプリケーションをソースコントロールにリンク（ServiceNow Developer Program)
おつかれさまでした。アプリケーションの管理に関する演習問題5問を完了です。現在の学習状況の確認や今後の学習計画をたてるのに、ご参考になりましたら幸いです。
参考資料
以下の資料を参考に、アプリケーションの管理に関する演習問題を作成しました。
- ソースコントロール（ServiceNow Developer Program)
- ServiceNow 製品ドキュメント
以上、”[ServiceNow]演習問題で確かめる! アプリケーションの管理”となります。