[ServiceNow]10分で掴む! サーバサイドのスクリプト(スクリプティング)

ServiceNowではビジネスルールといったサーバサイドのスクリプトを実行することで、レコードに対して、さまざまな操作を実行できます。サーバサイドのスクリプトについて、説明します。

概要

■目的:

• ビジネスルールについて理解できる。
• クライアントサイド及びサーバーサイドのスクリプトの違いを理解できる。

■内容:
5.1.5: サーバサイドスクリプト

ServiceNowのサーバサイドスクリプトとは、レコードの表示、挿入、更新、削除やテーブルへの問い合わせの際に、実行されるように設定されたスクリプトになります。

総称して、ServerNowのサーバサイドスクリプトで、レコードの表示や挿入といった操作が行われるときに、実行されるアクションを、ビジネスルールと言います。ビジネスルールは、データベースで処理が発生する前、もしくは、その後に実行するように設定することができます。

●ビジネスルールのフォーム

1. 名前: ビジネスルールのレコード名にあたります。
2. テーブル: ビジネスルールを適用したいテーブルを選択します。
3. アプリケーション: ビジネスルールを適用するアプリケーションの範囲を指定します。
4. アクティブ: アクティブにチェックをいれると、ビジネスルールを有効化されます。
5. 詳細: ビジネスルールのアクションを詳細に設定できます。詳細にチェックをいれると、”条件”と”スクリプト”の入力欄が表示されます。

ビジネスルールには、上記で説明した情報以外に、”実行するタイミング”、”アクション”および”詳細”を設定する必要があります。まずは、”実行するタイミング”について、紹介します。

ビジネスルールの”実行タイミング”では、”時期”、”フィルター条件”および”動作内容”を設定します。どのような操作がおこった際に、ビジネスルールを実行するかどうかを指定します。どの条件下でビジネスルールを実行するかを指定するには、フィルター条件を使用します。

6. 時期: ビジネスルールを実行するタイミングになります。たとえば、挿入の”前”(次の前)や、更新の”後”(次の後)の実行タイミングをこの設定で決定します。
7. フィルター条件: どのフィールド、どのようなフィールド値を対象とするかを選択します。
8. 操作: どのような操作が行われたときに、ビジネスルールを実行するかを選択します。”挿入”、”更新”、”削除”および”クエリ”の操作から選ぶことができます。複数の操作を同時選択できます。

次に、ビジネスルールの”アクション”について、設定内容を説明します。

ビジネスルールの”アクション”では、”フィールド値を指定”、”メッセージの追加”および”アクションの中止”を設定します。どのようなアクションを実行するかどうかを指定します。

9. フィル―ド値を設定: 実行するアクションを決定します。[フィールド値を設定] の選択肢リストを使用して、フィールド値を指定します。
10. メッセージの追加: メッセージの追加にチェックをいれると、メッセージを入力できる欄が表示されます。入力方法は、HTMLエディット機能となっています。
11. アクションの中止: アクションの中止をチェックをいれると、アクションの”フィールド値を設定”の項目が非表示となります。

さいごに、より複雑な条件設定やアクションを実行する場合は、”詳細”にチェックをいれて、「詳細」タブを表示します。

12. 条件: スクリプトで実行される条件設定やアクション内容について、この欄に記載しておきます。
13. スクリプト: より複雑な条件設定やアクションを実行するためのスクリプトを記載します。

ビジネスルールとは、レコードの表示、挿入、更新、削除、テーブルへの問い合わせが行われたときに実行されるサーバー・サイドスクリプトです。ビジネスルールを使用すると、特定の条件が満たされたときにフォームフィールドの値を自動的に変更したり、電子メールでの通知するなどのアクションを実行できます。

確認

“クライアントサイドのスクリプト”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。

参考

ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。

■学習リソース

1. Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
2. ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語] (ServiceNow公式: Now Learning)
3. Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)

以上、”[ServiceNow]10分で掴む! サーバサイドのスクリプト(スクリプティング)”になります。