[ServiceNow]10分で掴む! リストコンロールのメニュー(リストとフィルター)

ServiceNowのリストコントロールのメニューを使うと、ユーザのニーズにあわせたリストビューを設定できます。リストコントロールのメニューについて、説明します。

概要

■目的

  • ユーザーのニーズにあわせたリストのパーソナライズできるようになる。

■内容

1.2.2: リストコンロールのメニュー

リストコントロールは、リストの表示方法を管理します。”ビュー”(View)、”フィルター”(Filter)や”グループ化”(Group By)などのメニューがあります。たとえば、”ビュー”を選択することで、指定したフィールドを含むリストを表示できます。リストコントロールへは、[リストコントール]をクリックもしくは、タイトルバーを右クリックしてアクセスします。

リストのデフォルトビュー
リストを最初に表示した場合、”ビュー”の設定は、”デフォルトビュー”となっています。”デフォルトビュー”は、該当するテーブル内のすべてのフィールドを表示していません。

たとえば、リストコントロールをクリックすると、以下のようなリストコントロールのメニューが表示されます。次に、リストコントロールの各メニュー、”ビュー”、”フィルター”、”グループ化”、”表示”(Show)、”リストを更新”(Refresh List)や”お気に入りの作成”(Create Favorite)について説明します。

●リストコントロールのメニュー

  1. ビュー: ビューを選択することで、特定のフィールドを含むリストを表示できます。”デフォルトビュー”、”ポータル”や”モバイル”などのビューがあります。

    たとえば、インシデントのリストで”モバイル”ビューを選択すると、左から番号、カテゴリ、詳細説明、優先度のフィールドをもつリストが表示されます。ビューを初期設定に戻すには、”ビュー”から”デフォルトビュー”を選択します。
  2. フィルター: フィルターを選択することで、条件に合致したレコードのみをリストとして表示できます。”アクティブ”、”クローズ”や”自分にアサイン済み”などのフィルタ条件があります。

    たとえば、”アクティブ”フィルターをクリックすると、以下のような”フィルター”アクティブ” を選択時のリスト”が表示されます。”状況”フィールドが新規や保留などのフィールド値をもつレコードのみが表示されます。フィルターを初期設定に戻すには、”フィルター”から”–なし–“(None)を選択します。

フィルターの設定条件の表示
フィルターを選択すると、フィルターの設定状況が、⑫ブレッドクラムに表示されます。例では、”アクティブ”を選択しましたので、ブレッドクラムでは、”すべて > アクティブ = True”となっています。フィルターの設定を”–なし–“に変更すると、ブレッドクラムは、”アクティブ = True”の表記がなくなり、”すべて”となります。

  1. グループ化: グループ化を選択することで、該当するレコードをひとまとめにして、各グループごとに表示できます。”インシデントステータス”、”チャネルや”会社”などで、グループ化できます。グループ化することで、各グループごとに、該当する総レコード数が一目で確認できるようになります。

    たとえば、”グループ化”で”インシデントステータス”を選択すると、以下のような”グループ化”インシデントステータス” を選択時のリスト”が表示されます。この場合、”保留のインシデントステータスをもつレコード数が7件とわかります。さらに、▶マークの”グループの展開”をクリックすると、そのグループに該当するレコードを個別に表示できます。グループ化を初期設定に戻すには、”グループ化”から”–なし–“(None)を選択します。
  1. 表示: 1ページあたりに表示するレコード数を設定できます。設定条件は、”10行/ページ”、”50行/ページ”や”100行/ページ”など5種類あります。標準設定は、”20行/ページ”となっています。リストページ最下部にある”次のページ”や”最後のページ”でページ数を操作できます。
  2. リスト更新: リスト上のフィールド値を更新します。通常、ServiceNow プラットフォームを使い、従業員やシステムアドミニストレータなどがリアルタイムに作業していますので、適宜、リストを更新し、最新の情報で作業することをお勧めします。
  3. お気に入りの作成: ”お気に入りの作成”を使うことで、各ユーザーの必要性や好みに応じたリストビューを作成できます。独自に作成したリストビューは、ページ最上部の”お気に入り”にリストへのリンクとして追加されます。お気に入りを作成すると、設定済みのビューだけでなく、リストに適用されているあらゆるフィルタ条件を取り込むことができます。

リスト”重大なインシデント”で、アサインが”未割り当て”のリストビューを作成する場合を例として、”お気に入りの作成”を説明します。

■手順: お気に入りの作成

  1. “ビュー”から”重大なインシデント”を選択します。
  2. “フィルター”から””アクティブ:未サイン”を選択します。

2|までの手順が完了すると、リストの表示は、”重大なインシデント”でかつ、”アサインが未割り当て”のレコード一覧となります。以下のような “図5 お気に入りの作成:リストとフィルター設定” が表示されます。コンテキストメニューに、”重大なインシデント”と表記追加され、ブレッドクラムは、”すべて > アサイン先 = (空) > アクティブ = “となります。

  1. ”お気に入りの作成”を選択すると、”お気に入りの作成”のパネルが表示されます。
  2. リストのリンクとして、リンク名を”名前”として入力し、”色”と”アイコン”を選択して、”保存”をクリックします。
  1. おめでとうございます!リストのお気に入りの作成が完了です。”お気に入り”に作成したリンクが追加されます。

リストの”ビュー”や”フィルター”を標準設定に戻した後、”お気に入り”の作成したリンクをクリックしてみましょう。”重大なインシデント”で、アサインが”未割り当て”の条件設定で、リストが表示されます。

お気に入りの”名前”や”アイコン”の変更
お気に入りに追加したリンクの名前、色やアイコンは、”お気に入りを編集”で変更できます。追加したリンクの削除したい場合は、リンク名にポインターをあてた後、リンク名の横に”×”マークをクリックします。

確認

“リストコンロールのメニュー”の概要で説明した内容を確認テスト形式で復習します。
問題文の右端にある[▲]ボタンをクリックすると、正解が問題文の下に表示されます。

問題1: リストコントロールで操作できる内容をすべて選びなさい。
 A. ビュー
 B. フィルター
 C. ビュー
 D. リスト更新
 E. お気に入り

正解1: A, B, C, D, E

問題2: リストコントロールでフィルターを設定したとき、フィルター条件は、どこに表示されるか。
 A. お気に入り
 B. 履歴
 C. ブレッドクラム
 D. どこにも表示されない

正解2: C

問題3: リストコントロールの三本線のアイコンは、何というか。
 A. ヘッダー
 B. コンテキストメニュー
 C. タイトルバー
 D. 検索

正解3: B

参考

ServiceNowの知識やスキルをもっと高めたい方は、以下、リソース資料で学習されることをおススメします。

■学習リソース

  1. Welcome to ServiceNow [日本語]コース (ServiceNow公式: Now Learning)
  2. ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語] (ServiceNow公式: Now Learning)
  3. Now Platform 管理 (ServiceNow 製品ドキュメント)

■ハンズオン・トレーニング

  1. リストのお気に入りの作成(リストとフィルター) (NowLibrary自作: ハンズオン|ServiceNow)

以上、”[ServiceNow]10分で掴む! リストコンロールのメニュー(リストとフィルター)”になります。

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