[ServiceNow]CSA試験に落ちた。対策や勉強方法を考えてみた。【不合格体験記】

ServiceNow認定資格、CSA試験に落ちました。不合格後、ServiceNowから届くメール内容を分析し、対策を考えて、今後の勉強方法を模索した体験記になります。

概要

ServiceNow認定資格、CSA試験を完了すると、画面に試験結果がすぐに表示されます。
「合格です。」と表示された受験者の方、おめでとうございます。
「不合格です。」と表示された受験者の方、残念です。大変恥ずかしながら、NowLibraryの私も、その一人です。めげずに頑張っていきましょう。

そのあと、登録したメールアドレスに試験結果がメールで届きます。結果内容がわかっている不幸のメールですが、内容をきちんと確認し、対策と今後の勉強方法を考えるのが、CSA試験の合格に向けた第一歩になります。

Vancouverバージョンの認定資格がスタート
2023年11月、Now Platformの最新版、Vancouverバージョンがリリースされました。それに伴い、認定資格も、2023年11月16日からVancouverバージョンがスタートしています。

VancouverバージョンのCSA資格試験の仕様書とUtahバージョンからの変更点については、以下の記事をご参照ください。

結果

まずは、試験結果の内容となります。もちろん、まずは”不合格”の結果となります。
試験完了後、タイトル”試験の完了 – ServiceNow Certification”が届きます。その中で、トピックごとの情報があります。


私は、以下のような結果でした。

■トピック毎の点数:

  1. User Interface & Navigation : 46%
  2. Collaboration : 55%
  3. Database Administration : 35%
  4. Self-Service & Process Automation : 58%
  5. Intro to Scripting & Application Tools : 75%

“Intro to Scripting & Application Tools”分野は比較的とれていますが、”Database Administration”分野が全くとれていませんでした。

分析

トピック毎の点数を参考にして、出題分野及び試験全体の想定点数を算出してみました。ただし、トピック毎の”点数”を”取得割合”とみなしていますので、ご留意ください。

出題分野出題割合(%)取得割合(%)想定点数*
User Interface & Navigation20469
Collaboration205511
Database Administration303511
Self-Service & Process Automation205812
Intro to Scripting & Application Tools10758
All10050

*想定点数の算出方法=出題割合×取得割合。100点満点換算による想定点数は、小数第一位を四捨五入。

トピック毎の点数を参考に、結果分析したところ、想定得点は、”50点”でした。ちょうど半分程度が正解していたようです。おそらく、この結果ですと、CSA資格試験の合格基準に大きくとどいていない感じですね。

分析での追記事項【Vancouverリリース】

2023年11月、Vancouverリリースに伴い、CSA資格試験の出題分野と出題割合が新しくなりました。今後、CSA資格試験を受験した後、”想定得点”を算出する場合には、以下の出題分野と出題割合の表をご活用ください。

出題分野出題割合(%)取得割合(%)想定点数
プラットフォームの概要とナビゲーション7
インスタンスの構成11
コラボレーション用アプリケーションの構成20
セルフサービスと自動化20
データベース管理27
データの移行と統合15
試験全体100②の合計

①取得割合(%)の数値は、試験後、届く”タイトル”試験の完了 – ServiceNow Certification”のメール内容となります。
②想定点数の数値は、出題割合×取得割合で算出します。

CSA資格試験の合格基準は、旧試験と同様、70%以上の得点率が必要だと思います。

合格するには70%が必要?【ServiceNow認定資格-Candiate’s Journey Guide】

ServiceNowは合格最低ラインを公表していませんが、”合格するには70%が必要”については誤った情報である。との見解をServiceNowは示しています。

受験者が試験で不合格になった場合、各セクションのパーセンテージがメールにて、現在提供されています。認定資格受験ガイドにて、各セクションの平均スコアは72.6%であっても、不合格となる事例を公表しています。

参考に、ServiceNowの公開事例のデータをもとに、前述の換算表に適用してみました。

出題分野出題割合(%)取得割合(%)想定点数*
User Interface & Navigation206913.8
Collaboration2010020.0
Database Administration307021.0
Self-Service & Process Automation205811.6
Intro to Scripting & Application Tools106606.6
All10073.0

ServiceNowの上記の公開事例では、各セクションの平均スコアは72.6%と公表しています。今回、ご紹介の換算表で想定点数を算出したところ、想定点数が73.0点となりました。この結果から、想定点数を73点以下では、残念ながら不合格になることもあると思われます。

詳細については、Candidate Journey Guide (認定資格受験ガイド) の「試験結果を取得する-採点」の内容を一度、ご参照ください。

やっぱり70%でも試験に落ちる?

さらに、ServiceNowのサイトで、資格試験に関する情報がないかどうかを確認したところ、ServiceNow Communityにで、CSA資格試験の合格点についての議論がありました。

2022年8月頃にCSA資格試験を受けて、70%のスコアを獲得したが、結果は不合格だったそうです。スレッド名は、Regarding passing percentage of CSA Examです。

そのスレッドに対して、”正確な合格率は不明です。ServiceNowは資格試験の合格率を公表していません。噂によると、合格率は75%~80%程度と言われています。”や”少なくとも75%以上のスコアを取る必要があります。私は先週の木曜日に合格しました。次のテストも頑張ってください。”などの回答がありました。

このことから、やはり70%のスコアを取得しても、残念ながら不合格となるケースはあるようです。

詳細については、ServiceNow Communityのスレッド、”Regarding passing percentage of CSA Exam“で、内容をさらに確認できます。

資格試験のスコアや合格率【2023年6月4日追記】

ServiceNow公式学習サイト、NowLearningのKnowledge Baseにて、”ServiceNowは、資格試験の受験者にスコアや合格率を提供していません。”と2023年6月3日に公表しています。

本記事によると、”資格試験の合格・不合格の結果のみ共有されます。  ServiceNow は試験の合格スコアや合格率を公開または共有しないため、ソーシャルメディアで読んだり見たりしたことは証明されません。”とのことです。詳細は、NowLearningの「Certifiation Exam Score」(KB0011863)をご参照ください。

ベンダー資格試験の概要

次に、ServiceNow以外の他ベンダー資格試験の概要を調査してみました。各資格試験の合格基準や合格率などを参考にしたいと思います。以下、システム管理者に関するベンダー認定資格試験をピックアップしてみました。

ベンダー名資格試験名試験時間合格基準合格率
SAPSAP Fiori System Administration-Associate180分61%非公表
SAPS/4HANA System Administration-Consultant180分65%非公表
SalesforceSalesforce 認定アソシエイト70分62%非公表
SalesforceSalesforce 認定アドミニストレーター105分65%非公表
SalesforceSalesforce 認定上級アドミニストレーター105分65%非公表
SlackSlack 認定管理者90分65%非公表
GoogleProfessional Google Workspace 管理者120分非公表非公表
MicrosoftMicrosoft Azure 管理者(AZ-104)700*非公表
AWSAWS 認定 SysOps Administrator – Associate180分720**非公表

*合格基準として、スケールスコアが使用されています。試験の結果は、1~1,000の換算スコアとして示されます。
**合格基準として、スケールスコアが使用されています。試験の結果は、100~1,000の換算スコアとして示されます。

合格率については、すべての資格試験で、”非公表”で確認できませんでした。
一方、合格基準は、ベンダーの資格試験の大半が、最低65%(6割5分)以上はとらないと合格が難しいようです。ServiceNowの資格試験も、厳しめにみて、70%以上の得点率を目指して、資格試験を準備したほうがよさそうな感じです。

対策と勉強方法

ServiceNowのCSA試験を受験したとき、試験時間90分のところ、残り時間にかなり余裕がありました。問題を早く解く練習よりも、正答率を上げていかなければならない。と思いました。

“CSAの試験結果の分析”に基づいて、自分の弱点である主題分野を中心に、CSAの学習範囲をきちんと見直し、知識を拡充する。出題割合が30%で一番高い分野、”Database Administration”について、取得割合が一番低く、35%程度しかとれていなかったので、”Database Administration”を重点的に、”User Interface & Navigation”、”Collaboration”や”Self-Service & Process Automation”の底上げしていくことを、CSA認定試験の対策としました。

また、無償の開発インスタンスを活用して、ハンズオンでNow Platformの設定操作についても、勉強の時間をとり、より知識の理解を深め、確実な定着を目指しました。

■学習リソース(CSA試験対策)

後日談になりますが、本対策の内容で1週間、集中的に勉強した後、CSA試験に再チャレンジしました。試験完了のボタンを押し、試験合否結果がでるまでは自信があまりなかったですが、CSA資格試験にめでたく合格しました!

さらに資格試験を深める【問題分析と演習問題】

今後の勉強方法を模索したい方や、CSA試験受験前に弱点分野の洗い出しをしたい方向けになります。CSA試験の受験体験をもとに出題を分析し、復習としての演習問題を作成してみました。

資格試験を受験する【資格一覧と費用】

ServiceNowの資格試験の一覧と費用、難易度についての参考情報になります。資格試験を受験する際の前提条件や申込方法について、紹介しています。

以上、”[ServiceNow]CSA試験に落ちた。対策や勉強方法を考えてみた。【不合格体験記】”となります。

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