ServiceNow認定資格、UtahリリースのCAD資格の試験概要になります。CAD資格試験を受ける前に、前提条件や学習範囲、比率などを確認し、CAD試験の合格にむけて、CAD試験の対策を練り上げていきましょう。Tokyoリリースで勉強していた方にも対応できるように、変更点についても説明します。
概要
ServiceNow認定資格、CAD(ServiceNow Certified Application Developer)の試験仕様書が新しくリリースされました。Now LearningのKnowked Baseで、Utahバージョンの仕様書が、2023年4月19日から公開されています。
以下、Utah リリースのServiceNow Certified Application Developer 試験仕様書について、確認していきます。また、前回のバージョン、Tokyoリリースとの違いにもついても確認していきます。
試験の目的
ServiceNow Certified Application Developer 試験は、雇用者のために役立ち、ServiceNow エコシステムで共有できるような、ビジネス上の問題の解決に向けたアプリケーション開発に必要なスキルと重要な知識を合格者が備えていることを証明するものです。
※試験の目的は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
対象者
ServiceNow Certified Application Developer 試験は、ServiceNow のお客様、パートナー、従業員のほかに、ServiceNow 認定アプリケーション開発者となることに興味のある方を対象としています。
※試験の目的は、UtatリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
前提条件(試験準備)
CAD資格試験の受験資格として、以下のトレーニングコースを完了する必要があります。
●必須トレーニング
- Scripting in ServiceNow Fundamentals
- Application Development Fundamentals
Scripting in ServiceNow Fundamentalsのオンデマンドコースは、現在、日本語で提供されています。学習時間の目安は、17時間22分です。学習内容は、SNow Platform でJavaScript のスキルを使い、新しい機能を追加したり、インスタンスでの基本動作を変更する方法となります。
Application Development Fundamentals On Demandのオンデマンドコースも、現在、英語で提供されています。学習時間の目安は、7時間35分です。学習内容は、ServiceNowのアプリケーションについて、設計や構築の方法やアクセス、セキュリティの設定になります。
なお、トレーナー指導によるコースの費用はScripting in ServiceNow Fundamentals、Application Development Fundamentalsともに各3日間コースで、1コースあたり税込みで359,040円です。(2023年4月20日時点)実施方法は、バーチャル形式/Virtual Instructor Led Training (Zoom利⽤)にて、2023年12月末で実施されています。テキスト言語や講師言語は日本語となります。
●トレーニングスケジュールおよび費用【トレーナー指導】
ServiceNowトレーニング 国内開催スケジュール(2023年4⽉〜12⽉)
Application Development Fundamentalsコースを完了すると、CAD資格を受験するためのバウチャーを取得もしくは購入できるようになります。インストラクター指導によるコースを受講した場合は、そのコース費用の中にバウチャー費が含まれていますので、コース完了時にバウチャーを無料で取得できます。Application Development Fundamentals コースをオンデマンド形式で完了した場合、バウチャーを別途、購入する必要があります。
推奨されるServiceNow トレーニングとして、ServiceNow Certified Application Developer 試験の準備として、以下の前提トレーニングコースを完了しておくことを推奨されています。
- Welcome to ServiceNow
- ServiceNow Administration Fundamentals
上記コースを通じて、CAD資格試験の受験者が、ServiceNow システムの構成、実装、メンテナンスに役立つスキルと重要な知識を備えていることを前提としています。
※前提条件の試験準備は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
試験の構成
CAD資格試験の構成は、以下のようになっています。
- 問題数: 60問
- 内容: 多肢選択(正答は1つ)もしくは、複数選択方式(正答に該当するものをすべて選択)
- 試験の所要時間: 90分
- 受験料: 300USD(税抜)
- 受験方法: テストセンターにおける監督下の試験、またはオンライン環境における監督下の試験
- 参考資料: 試験中は、印刷物やオンライン資料は参照できません。
- 前提条件: あり。”Scripting in ServiceNow Fundamentals”と”Application Development Fundamentals”の完了
試験の構成で、正解に当てはまるものをすべて選択する複数選択方式の問題は、問題の解答として正しいものをすべて選択する必要があります。完全正解でないと、得点にはならず部分点は与えられません。
※試験の構成は、UtahリリースとTokyoリリースで変更点はありません。
試験範囲
CAD資格の試験範囲は、ServiceNowプラットフォームの実装や運用で行う操作について、6つの学習分野から構成されています。学習分野ごとに、主題される問題の比率が異なります。
UtahリリースとTokyoリリースでのCAD資格試験の学習分野と比率が大きな変更点はありません。表形式で双方の学習分野と比率を比較してみます。
●CAD資格試験の試験範囲
学習分野や試験の割合にほとんど変更はありませんが、Utahリリースでは、学習内容が2つ程度少なくなっています。”アプリケーションの自動化”でのドキュメントフィードの実装と使用と、”外部データの使用”でのSOAP を使用した外部データソースの統合 (テストとデバッグを含む)が、Utahリリースの試験内容では取り扱いがなくなっています。
これまでTokyoリリースでの資格試験準備をされてきた方は、Utahリリースの資格試験の開始に伴い、大きな変更点はありませんので、これまで通りの学習計画で準備しておくと、Utahリリースの資格試験に対応できそうです。
必須トレーニングと推奨資料
CAD資格試験の準備として、以下のトレーニングと資料が資格試験の準備に役立ちます。
●必須トレーニング
- Scripting in ServiceNow Fundamentals
・Scripting in ServiceNow Fundamentals On Demand [日本語]
・Scripting in ServiceNow Fundamentals - Application Development Fundamentals
・Application Development Fundamentals On Demand
・Application Development Fundamentals
●推奨資料
- ServiceNow Certified Application Developer (CAD) 試験仕様書 Utah リリース – 2023 年 4 月更新
- Candidate Journey Guide (認定資格受験ガイド) – 認定プロセス全体をガイドするリソース
CAD資格試験の内容をしっかりとおさえて、試験準備の対策、計画を立ててみましょう。ServiceNow開発者向けのサイト、ServiceNow Developer Programでは、無償でインスタンスを作成できます。取得したインスタンスで、ハンズオンを通じて、ServiceNowのスキルを高めて、CAD資格試験にのぞみましょう。
- ServiceNow Developer Program – ServiceNow Developers: Home
以上、”[ServiceNow]CAD資格試験の仕様書と変更点の比較分析【Utah|Tokyoバージョン】”となります。